僕に舞い降りた天使


「悪ぃな、こんな時間に…」


「いや…別に。どうした?」


「海の墓参り行ってきたよ」


「…そうか」


少しの沈黙。


「…俺、お前には感謝してる」

「は?」


「俺とずっと一緒にいてくれて、サンキュ…」


「…何…言ってんだ…」


「ん?」


バキッ


裕也が俺の顔を思い切り殴った。


口が切れたらしい。


鉄の味がする。


「痛って…」


「ふざけんな!!何が感謝してるだ!
…お前あの日から俺にまで心閉ざしやがっただろうがっ!!
笑わせんじゃねぇっ!!」


「はっ…ふざけてんのお前だろ!?」


バキッ


俺も裕也の顔を思い切り殴った。


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