僕に舞い降りた天使
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どれくらいの時間が経ったんだろうか。
2人とも仰向けに倒れ、もう起き上がる気力もない。
「こんなに殴り合ったのいつぶりだぁっ?」
ははっと笑いながら言う裕也。
「お前力強すぎ。普通に痛てぇから!」
「悪ぃ悪ぃ!!………なぁ大翔」
「あー?」
「俺さぁ、お前のことは1番わかってるつもりだった!でも全然わかってやれてなかった…。ごめんなぁ大翔…!!」
「……そんなことねぇよ。お前がいなかったら、俺もっと堕ちてた!!」
「ははっ!ありがとなー…大翔」
「俺もサンキュー…裕也」
3年前にすれ違った心がやっと元に戻った気がした。