僕に舞い降りた天使
「相変わらずきれいにしてあんなぁ~!!」
「そーか?物ないだけじゃん」
「エロ本とかねぇの?」
「ねぇよ。お前じゃあるまいし」
ちょっとうそだけど。
「なぁ大翔~」
「ん?」
「彼女作んねぇの?」
「…作ろうと思ってできるもんじゃねぇだろ」
「そーだけどーさー。もうあれから3年だぞ?」
「…時間なんか関係ねぇよ」
あれから3年も経ったのか。
「ま、俺には関係ねぇけど…」
ガチャッ
玄関が開く音。
「ただいまー!!」
母さんの声。
やっと帰ってきたらしい。
「もしかして沙希ちゃん!?」
裕也の目が輝いている。
「たぶんな。下行くか」
「おうっ!!やっと”天使”に会える~!!」
「裕也…死にてぇのか?」
「…すまん」