僕に舞い降りた天使
はぁー…。
「大翔最近ため息多いな」
そう言われるとそうかもしれない。
「裕也…。俺そんなにため息してる?」
「昼休み入ってから数えてたけど、1分に1回のペースです」
「マジですか~…」
「なんかあったのか?」
………。
「ん…。沙希に好きだって言われてさ…」
「…それで?大翔はなんて言ったの?」
「沙希を守れるくらい強くなるから、待っててほしいって言ったんだけど…」
「けど?」
「いつまで待てばいいのか、そんなこと望んでないって言われた。ただそばにいてって…」
「それはいいことじゃねぇの?だって大翔も沙希ちゃんのこと好きなんだろ?なにが問題?」
問題があるのは俺自身。
「それは…」
「大翔!なんか2組の女子が呼んでるー!」
「………今行く」
クラスの男子にそう言われて俺は席を立った。