僕に舞い降りた天使



自分の答えに向かって進んでいく勇気がないか、まだ迷っていたいか。


俺はどっちなんだ?


まだ迷っていたい?


もしそうなら迷っていたい理由ってなんだ?


って、結局理由が知りたいんじゃねぇかよ…。



何か…



何か言わなきゃ…。



「沙希…俺さ、本当はお…」



「あたしは!」



沙希が俺の言葉を遮った。



「あたしは大翔のことが好き」


「沙希…」



「それだけなんだよ…。難しいことなんて考えてない。ただ好きなだけなんだよ」



「………」



何も言えなかった。



俺が答えを出せずにいる理由。



今、はっきりわかった。




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