僕に舞い降りた天使
「沙希ー?」
「大翔!何ー?」
「今日裕也ん家泊まるって母さんに言っといて」
「了解!楽しんでね!」
「サンキュー」
それから俺は一旦家に帰り、荷物を持って裕也の家に向かった。
「何年ぶり?」
「泊まるのは中2以来だな」
「あの頃は朝まで飲んでたもんな~」
「よく考えると悪いことばっかしてたよな」
最近はお互いゆっくり話す時間がなかった気がする。
昔話を笑いながら話せるのも俺の成長なのかな。
こうやって笑えるようになったのは、紛れもなく沙希のおかげだ。
沙希が俺の前に現れてもうすぐ1年が経つ。
高校3年になれば本格的に受験勉強が始まり遊ぶ時間なんてなくなる。