僕に舞い降りた天使
女は何が何だかわからないという表情で俺たちを見ていた。
「悪ぃ。こいつ俺のダチ」
「裕也でぇっす☆よろしく沙希ちゃん!!」
「よ、よろしくです!!」
「沙希ちゃんね、何着ても似合うの!!だからいっぱい服買ってあげちゃった☆」
母さんが横から口をはさんできた。
だからなんか可愛いかっこしてんのか。
まぁ、似合うな。
「俺も大翔も同じクラスだよ!!あ、でも俺彼女いるから惚れちゃダメだぜ…」
バコンッ
「いっ…!!!」
かっこよくキメたらしい裕也が葵にスリッパで殴られた。
自業自得ってやつだな。
「あんたいつの間に彼女できたのよ?」
「写メあるよ!!見る?見る?激かわだからーっ」
「騒ぐなばかっ!まぁ、仕方ないから見てやるよー」
葵と裕也は意外とナイスコンビ。
「大翔大翔!」
「んー?」
「裕也君っておもしろいね~」と、女が話しかけてきたので「あいつはバカなだけだよ」って言っておいた。