僕に舞い降りた天使



「どういうことだよ!?意味わかんねぇよっ!!」



ビクッ



沙希は俺がいきなり怒鳴ったことに驚いた顔をしている。



自分でも驚いた。



俺ってこんな声出せるんだ。



「ちゃんと説明してくれよ…!」



「あたし、海外に行く」



「………海外?」



「お父さんの仕事が海外にまで事業を展開することになったらしいの。


あたしは、それについていく」


「なんでっ!だってお前、お父さんのこと、嫌ってたんじゃないのかよ!!」



「………昨日、大翔の家族には全部話したから。


しばらく会えなくなる」



俺の質問には答えないらしい。



「しばらくって…どれくらい?」



「………3年か、4年くらいずっと向こうにいる」




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