僕に舞い降りた天使



「………俺、やっと沙希に伝えようと思ったのに?」






「あたしは大翔のことが好き」






沙希は笑顔だった。



俺が大好きなあの笑顔。



「大翔は、まだなにも言わないで?」



「なんで…?」



「あたしが戻ってくるまで待っててよ。


その時、聞かせて…?」



「沙希…」



「もう迎えが来てるから…」



家の前には黒いリムジンが停まっていた。



沙希が社長の娘だということを思い知る。









「もう行くね?」






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