僕に舞い降りた天使
はじまり
「ふわぁ…ねむ」
「おはよー大翔!」
起きて早々俺の耳に入ってきたのは沙希の声。
「うるせぇ…朝からでかい声出すなよ」
「ひっどーい!今日が私の初めての登校日なんだから早く起きてよー!!」
朝からなんでそんなテンション高いんだよ。
ついていけねぇから。
「おばさんが早くご飯食べてって言ってたよ?」
「はいはい」
昨日コンビニに行ったあと、名前呼び捨てとかしちゃって、やけに親しい雰囲気になってしまった。
そのせいか?
こいつが朝からテンション高いのは。
だとしたら名前なんか呼ぶんじゃなかった。
女なんてめんどくせぇ。
てか、記憶喪失のくせに元気すぎねぇ?
周りに心配かけないように、カラ元気ってやつ?
そんな風にも見えないし。
まぁ、俺には関係ない。
興味ねぇしな。
「ねー大翔ー!!スカート短すぎ?」
「知らね」
「もーちゃんと見てよー!!」