僕に舞い降りた天使


「おはよー大翔!あれ?沙希ちゃんは?」


「あー。なんか職員室行くんだってさ」


「HRでお披露目ってわけか…」


お披露目って…。


「絶対一緒に住んでること、バレねぇよーにしないとな!」


「そーだな」







キーンコーンカーンコーン…


「ほらー席つけ!」


俺らの担任、鬼教師中野。


でも実際鬼なのは男に対してだけで、女には超甘い。


それってどーなんだって思うけど、もう慣れた。


「編入生だ。女だぞ~」


ざわっ


教室がざわついた。


「かわいいかな~?」


「ブスだったらどーするー?ぎゃはは~」


「美人のにおいがするぞー!!」


どんなにおいだよ。


安心しろよ。


とびっきりかわいい女だから。


「入れ~!」



ガラッ




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