僕に舞い降りた天使
バイト


沙希は結構普通にクラスになじめてるみたいだ。


まぁ、あの性格ならそうだろーな。


「あれ?大翔もう帰んの?」


「おう、また明日な」


「じゃーなー」


今日はバイトだ。


実は誰にもバイトしてること言ってないんだよな。


別に言ってもいいんだけど、裕也とかに言ったら俺のエプロン姿見に来たりしそうだから言わない。


あんなん俺じゃねぇし。


「大翔?一緒に帰ろうよ!!」


「無理」


「えー!なんで?」


嘘でも言っとくか。


「女のとこ行くから」


ちょっとキョトンとしてる沙希。


と、思ったらいきなり笑いだした。


「あははっ!そんな嘘ついてまで隠すようなとこ行くの~?」


「は?」


なんで嘘だってわかんだよ。


「さっき美鈴が大翔は彼女いないし、女遊びもしないって言ってたもん!!」


美鈴って…もう呼び捨てかよ。


いつの間に仲良くなってんだよ。


「とりあえず一緒には帰らないから。」


「あっ、ちょっと大翔ー!!」




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