僕に舞い降りた天使


沙希は意外と器用で覚えるのも早く、すぐにレジをマスターした。


きっと接客だってすぐにできるようになるんだろう。


まぁ、初日にしてはいい感じだな。






「ひろ、沙希ちゃんお疲れー!」


「お疲れ様です!」


「お疲れっす」


「沙希ちゃんありがとねー!ホント助かったよ~」


「そんな、全然ですよ~!」


「また明日からもよろしくね」


「はい!!」


さてと、さっさと着替えて帰るか。








俺はすぐに着替え終わり店の外でばか女を待っていた。


数分後、ばか女はちょっと小走りで出てきた。


俺の姿を見つけるなりいきなり立ち止った。


俺の顔を驚いた様子で見つめている。


「なんだよ」


「いると思わなかった…!」


は?


「先帰っちゃってると思ってたぁ~!!」


「女ひとりじゃ危ねぇだろ」


「ふふっ…やっぱ優しいねぇ!!」


「知らねぇよ」




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