僕に舞い降りた天使
「ありがとぉー」
「ん」
なんなんだろうな。
こいつといると変な感じ。
なんとなく暖かくて
なんとなく息苦しい。
でも
嫌じゃない。
むしろ
居心地がいい。
どうかしたのかな、俺。
店を出てからどっちも口を閉ざしたままだった。
さすがにこの長い帰り道を無言で歩くのもどーなんだと思って、話を切り出そうと思った。
「バイト初日はどーだった…って」
沙希の顔を見て驚いた。
お前なんで…
「なんで…泣いてるんだよ?」