僕に舞い降りた天使
見えない心
ふわぁ…。
結局昨日沙希が泣いた理由はわからなかった。
無理に聞くようなことでもないと思うし。
言いたくないことなんか誰にでもあるしな。
「大翔おっはよー!!」
「はよ」
昨日の沙希はもういないらしい。
「朝ごはんもうできてるって~!」
「おう」
「沙希ちゃんおっは~!!」
「おはよう、巧君!」
「今日もいい感じのスタイルだね!」
お前はそれしか考えてねぇのか。
沙希も戸惑っている。
と、葵が「困らせんじゃないの!」と巧の頭を叩いた。
それをみて沙希は笑っていた。
心配することもねーのかな?
意外と普通だしな。
ま、俺も気にしないで普通にしとくか。
「じゃ、いってきまーす」
「いってらっしゃーい」