僕に舞い降りた天使


俺は沙希と仲良く登校。


仲良くってガラでもねぇけど。


「大翔~?」


「ん?」


「昨日はごめんね!」


「あ?何が」


「んー…なんでもないっ!!」


「あっそ」


わかってたけど、わからないフリをした。


それはこいつもわかってんだろう。


それからは普通にくだらない話をしていた。







「なぁー裕也?」


「あー?」


「女ってさ、意味もなく泣くもん?」


いきなり変な質問をされてちょっと戸惑い気味の裕也。


「なんだよいきなり…」


「あーじゃぁ、彩加はお前の前で泣く?」


「んー…映画見た時とかは泣いてたな!その泣き顔がもーかわいいったらありゃしない!!あれは世界1だな。うん。」





……。



俺は聞く相手を間違えたらしい。





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