僕に舞い降りた天使
学校でも沙希は普通だった。
泣いた後とは思えないくらい普通だった。
俺は何も言わなかったけど、ちょっとだけ空元気だった気がする。
何かを紛らわせようとしてるような…。
これ以上深読みしてもなんもねぇか。
昼休みは沙希と裕也と彩加の4人で昼飯を食べた。
「あぁーもーすぐテストじゃん!!まじやだぁー…」
「裕也勉強してんの?」
「しとらん!!」
「だからいっつも下から数えたほうが早いんだよ」
「わぁー!それ言わないで!!」
「ちゃんと勉強しろよ」
「あっ!じゃあさ、みんなで勉強会しよっ!!」
「めんどくせぇ」
「いーじゃん!はい決定!!今度の日曜俺ん家集合☆」
もうテストか…。
「大翔はいっつも何位くらい?」
沙希が俺に聞いてきた。
「30位くらいかな」
「へぇ~!がんばってねっ!」
「お前ががんばれよ」
「それどういう意味!?」
「アホにはわかんねぇか」
「ひっどーいっ!!」