僕に舞い降りた天使
『1位 山岡 沙希 2位 山岡 大翔』
「沙希ちゃん1位じゃん!!すっげぇーっ」
「あはは~!ありがとー」
胸騒ぎがした。
俺が通ってるこの高校は市内でも名が通った進学校。
こいつがこの高校に編入したのはある意味コネ。
しかも自分のことと、家族のことだけとはいえ記憶喪失。
それなのにいきなり1位?
前はどこの高校に通ってたんだ?
少なくともここよりは上。
そんな高校指で数えるくらいしか…。
「大翔!2位だって?すごいじゃん!!」
「お前1位だろ」
「マグレに決まってんじゃ~ん」
「嫌味だな」
「そんなつもりじゃないもん!!」
「あーそーですかー」
「信じてよぉ~」
「冗談だって」
「むぅ~」
俺の…考えすぎか?
だといいけど。