僕に舞い降りた天使
「さーてっ!テストも終わったし!もーすぐ夏休みだぞー!!」
「てか裕也何位だったんだよ」
「…え?」
「ある意味3位だよ!!下から数えて3番目!!もーホントばかっ」
「わぁー!彩加バラすなよぉ~!泣」
裕也の後ろからひょっこり現れた彩加。
下から3番目って…。
そこまでばかだったとは…。
「ほらっ!ばかと天才は紙一重っていうし!!」
自信満々に言うことかよ。
「ぷっ…そーだな」
「このやろー!!ばかにすんじゃねぇっ!!」
「はいはい」
「大翔ぉ~!!泣」
「夏休み」
「へ?」
「どっか行くんだろ?夏休み」
「行くぅ~~~っ!!」
まったく・・・切り替えの早いやつだ。
まぁ、夏休みだしな!
俺は気付かないフリをした。
心の中にできたわだかまりの正体に…。