僕に舞い降りた天使


「さーてっ!テストも終わったし!もーすぐ夏休みだぞー!!」


「てか裕也何位だったんだよ」


「…え?」


「ある意味3位だよ!!下から数えて3番目!!もーホントばかっ」


「わぁー!彩加バラすなよぉ~!泣」


裕也の後ろからひょっこり現れた彩加。


下から3番目って…。


そこまでばかだったとは…。


「ほらっ!ばかと天才は紙一重っていうし!!」


自信満々に言うことかよ。


「ぷっ…そーだな」


「このやろー!!ばかにすんじゃねぇっ!!」


「はいはい」


「大翔ぉ~!!泣」


「夏休み」


「へ?」


「どっか行くんだろ?夏休み」


「行くぅ~~~っ!!」


まったく・・・切り替えの早いやつだ。


まぁ、夏休みだしな!





俺は気付かないフリをした。


心の中にできたわだかまりの正体に…。



< 53 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop