僕に舞い降りた天使
何動揺してんだよ、俺。
別にもういいだろ。
関係ないだろ。
なのになんで…。
俺は頭を抱え込むように歩道にしゃがんだ。
「大翔…変」
「え?沙希ちゃん?」
「裕也君なにか知ってるでしょ?」
「えぇ?何のこと…」
「目泳いでるよ!海に何かあるの?」
「い、いやぁ…それは俺の口からは言えない、かな」
「そっか…。じゃあ、予定決めちゃおうか」
「そ、そーだね!いつ行く~?」
「この日は~?」
大翔…。
ごめん。
俺いつか沙希ちゃんに本当のこと話しちゃうかもしれん。
でもそれはお前のためだってことをわかってくれよ…。
俺、沙希ちゃんはお前にとって、本当に天使のような気がするんだ。