僕に舞い降りた天使
「昨日はごめんね…あたし関係ないのに、聞かれたくないことだったんだよね?」
「あー…や、俺も悪かった。ごめんな」
「ううん…ちょっと怖かったけど」
「ごめん、俺昨日はホントなんか自分でもよくわかんないけど、ばかだったっていうか、なにやってんだって感じで…」
「んー…こんなこと言ったらあれかもしれないけど、ちょっとドキドキしちゃった」
「へ?」
いきなりなんだよ。
「だって髪濡れてるし、上半身裸だし、声低いし、それから…」
「わぁー!なんか恥ずいっ!!それ以上言うな!!」
「ふふっ…今日は大翔が顔赤いよ?」
「見んな」
「もしかして照れてる?かわいーっ!!」
「うるせぇ」
「へへっ」
変なやつ。
「てか待ち合わせ10時だろ?こんなのんびりで大丈夫かよ」
「え!今何時!?」
「9時20分」
「うっそーーー!!!間に合わないよっ」
「がんば~」
とりあえず謝れて良かった。
だけど、ふと思ったんだ。
俺はいつまで本当のことを隠すんだろうかって…。