僕に舞い降りた天使
玄関を開けて、そーっと2階にあがる。
俺の部屋は2階の1番奥。
頼むから見つかんないでくれっ!!
ガチャッ
「お?大翔帰って来たの…って誰!?」
俺の願いはあっさりと散った…。
ちょうど部屋から出てきた葵に発見されてしまった。
まぁ、どうせあとで話すことになるんだけど。
「あんた何したの!?」
「何もしてねぇって!うるせぇから騒ぐな」
「うるせぇって姉に向かって何その態度」
「あーわかったから!ちゃんと話すからちょっと待て」
一応正体不明の女を俺の部屋に運び、リビングへ。
「大翔~!女の子お持ち帰り?」
「そんなんじゃねぇよ」
母さんまでもウキウキルンルン。
どんな家族だよ…。
「可愛い?可愛いなら俺にちょーだい☆」
「だからそんなんじゃねぇって」
案の定興味津津な巧。
「早く話してよ。あの子誰?」
葵に言われてやっと本題へ。
とりあえず事情を説明した。