僕に舞い降りた天使
「何言ってんだよ?いきなり…」
「いきなりじゃないよ!!ずっと思ってた!!」
いきなり声を荒げる沙希に少し驚いた。
こんな風に怒鳴ったりするんだって…。
俺の中での沙希はいっつも笑っている。
「ごめん…でも大翔のこと知りたいよ…」
「沙希…」
「大翔の力になりたいよ…!」
俺は目をつぶった。
たぶんこれは無意識。
あのときからの癖。
「…大したことじゃない」
「え?」
「3年前。
大好きな女が死んだ」