僕に舞い降りた天使
「その子どーすんの?」
「知らねぇよ。俺は拾っただけ」
「女の子拾うとか言わないのっ!」
「はいはい」
あーだこーだ言ってるうちに父も帰宅。
「なんだー?家族会議中か?」
「そんなとこー」
父にも一から事情を説明。
あーめんどくせぇ。
「そーかぁ…。その子が起きるの待つしかないだろうなぁ」
そりゃそうだ。
素性がわかんねぇんじゃどうしようもない。
「じゃぁご飯にする?」
「そーいえば俺腹減ってたぁー」
「お腹がすいてんのに気付かないの?巧やっぱバカだね」
「は?葵に言われたくねぇし!」
またぎゃーぎゃー騒ぎだした。
裕也といい、家族といい…。
なんで俺の周りにはうるせぇやつしかいねぇんだ?
「ご飯だよー!」
「「はーい」」
ガチャッ
「あのぉー…」