僕に舞い降りた天使
「…びっ…びろと?」
「あー?なんだよ」
「おで…いつばでばてばいいの?」
「泣きながら話すなって」
裕也が泣きついてきてから3時間…も経ってない気がする。
さっきわかったって言っただろ。
「だ、だっで、き、ぎいたら”家族とでかけた”って、ゆっうからぁっ」
「はいはい。まず鼻水かめ」
周りの客どん引きだっつの。
「落ち着いたか?」
「うん…ごめんな」
「はぁ…だから気付かないフリしろって言っただろ?」
「でも、彩加が俺に隠し事するのって初めてで…」
「だから大丈夫だって」
「じゃあ教えてくれよっ!!!」
裕也がいきなり大きい声を出した。
なんだなんだと周りの客がこちらを見ている。
「悪ぃ…彩加のことになるとつい…」
「いや、いいんだけど」
どーすっかなぁ。
裕也も結構限界みたいだし。