僕に舞い降りた天使
「私は裕也が好き。私と付き合って」
まっすぐ俺の目を見て、俺を好きだと言う彩加。
信じてしまいそうになる。
だけど…。
「いいよ!付き合おっか」
「うん…」
どうせ1か月もすれば彩加は俺と別れたいと言ってくるだろうと思っていた。
だけど、何カ月経っても彩加は別れを切り出さなかった。
そのうちに俺も彩加のことを好きになっていた。
初めて信じてもいいんだって思えた。
大翔と仲良くなった今でも、俺だけを好きでいてくれる。
「そしたらいつの間にか半年も経ってたんだよなー!!」
「そーだったんだ…」
「だけど、あんな風に俺の知らない男の隣で笑ってるのを見ると、彩加にもフラれちゃうのかなって…」
「裕也君…」
「わかってる。わかってるから、不安なんだ。どんなに信じても、俺は結局誰の1番にもなれないのかな…」
「裕也。信じろ」
「大翔…」
「彩加はいい女だよ」