こい。あい。(のんびり連載)



そう思っていると、ようやく、周りの視線に気付いたらしく変人は眉間に皺をよせながら怒鳴った。




「何見てんだ!?俺の顔に何かついてるのかぁ!?」




って。




「ちょっと!」




突然怒鳴りだす変人の腕を慌てて掴んだ。




「分かった!」




そんなあたしの止めも聞かずに、思い出したように目を大きくしてそして変人は怒鳴る。




「俺が焼いた焼き芋が食いたいんだなぁ?」




な訳あるか。




何て心の中でツッコむ。




呆れながら変人を見つめると、抱えている紙袋から焼き芋を取り出した。




あぁ……また焼いたのね。




もう夏が近いっていうのに……。




またどこから落ち葉を持ってきたんだか。





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