こい。あい。(のんびり連載)
チラッと瑞希を見ると。
あーぁ。
今にもキレ出しそうな感じ。
苦笑いをしていると、突然あたしの目の前に焼き芋が差し出された。
!?
驚いて目を見開いていると、その焼き芋を差し出している変人はニッコリ笑った。
「恋仔ちゃんの為に焼いて来たからね。どうぞ」
そう言ってあたしに焼き芋をグイッと押しつける。
「あ、りがとぅ……あはは」
これは苦笑いしかでませんよ。
断る事もできないあたしは、その焼き芋を受け取った。
全く……旬でもない野菜は値段が高いだろうに。
そう思いながらその焼き芋に視線を落とした。