君のとなり

運命

嫌われることにはなれている。


僕には二人に秘密にしていることがあるんだ。


それは、僕が記憶喪失ではないということ。


インドラが記憶をなくしていてホッとした。シオンが僕達のことを覚えているのかは分からないけど、名前をくれるときに本名を当てられて怖かった。


嫌わないで。


慣れているけど、皆に家族に世界に嫌われても構わないけど、二人には嫌われたくないんだ。


こんな幸せが続いてほしいと思ったんだ。











インドラがここへ来てしまったのも、シオンがここへいるのも、全部僕のせい。


それがわかっていて、二人は今目の前にいるのに、謝れない。


もう少しだけ、一緒にいたいんだ。
そしたら、謝るから。
どんな罰でも受けるから。


だから


許して……
< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop