君のとなり
この世界には3つに分類されている。
神にもっとも近く、神秘的な力をを持つ神族と妖魔を使役したり、邪悪な力を持つ魔族。
そして、どちらの力も持たない普族。


そして神族と魔族は真逆の力を持つ故か、何億年も前から戦が何度も起こっている。

そして、力がない故かただ傍観してきた普族。


そんな別れた世界で、ある一つの歴史が始まった。


場所は普族が住む、もっとも空に近いと言われている雪山。

そこには一人の青年がいた。


ドサッ


午前3時。
白い息を吐きながら真っ白な世界を突き進む少年。

「…?狼か?」

青年は懐にある刀の柄に手をかけながら、足音を立てないように、ゆっくりと音のした方へと近付いていった。


「……?なんだ、コレ?」

しばらく歩くと、不自然にも、こんもりとした小さな雪の山があった。

「狼の死体か…?」

青年は警戒をしたまま、刀の先でゆっくりと雪を払っていった。

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