嘘つきな彼氏彼女
「今日は楽しかった。ありがとう!」
21:00。私の門限があるから家まで送ってもらった。
「初めてだな。一日一緒にいたの…」
「うん。バイト…ごめんね…」
「いいって。千帆と一緒にいたくて…俺がかってに断っただけだし。」
「ありがとう。聖一君、大好き。」
「そうゆうの…」
急に言うな。
と囁いて、私たちは初めてのキスをした。
付き合って二ヶ月で初めてのキス。
「おやすみ」
「おやすみ……」
真っ赤になった頬。
熱をもった唇。鳴り止まない鼓動。
「はは…………ばか…」
嬉しいのに………止まらない涙。
こんなに好きなのに。
どうしたらいいの?
この気持ちにブレーキなんてかけれない。
「っ……せっ………ち……くんっ、……っす、きっ。好き………だよっ……」
私の声は星空に吸い込まれて………消えてなくなった。
タイムリミットは…あと一ヶ月。