私と彼
新入部員一人ひとりにサイズを聞いて回りながら、ふと見つめた視線の先にいる諒の姿

諒は男バスの先輩と早くも仲良さげに話をしていた

いつのまに彼はあんな無防備な笑顔を他人に見せるようになったのだろう

1年前はあんなに無愛想にしていたのに…

やっぱり私の知っている諒ではないようで

そして、諒の後ろにはあのかわいい彼女が見え隠れしているようで

幼馴染みというよりただの知り合いになってしまったように感じた

彼が遠い…




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