私と彼
近くのドラッグストアに歩いて向かう

朝の登校以外では久しぶりになる2人でのおでかけ

これが恋人同士のデートでないのが残念だけど、なんだかくすぐったい気持ち

諒「せっかくだからさ、ちょっと寄り道しながら行こうぜ」

『いいけど、昔みたいに危ないとこ行かないでよ~』

諒「危ないとこって工事現場とか?よく忍び込んだよな~
懐かしいな」

『そうだね~暗くなるまでよく遊んだよね』

諒「昔はいつも一緒にいたのにな
綾ってば、いつのまにかよそよそしくしちゃってさ~」

『難しい年頃だったんだよ
でもそれ言ったら諒もじゃん!学校の友達とばっかでさっ
私ちょっとさみしかったよ』

諒「俺だって難しい年頃だったんだよ
俺もさみしかったな…」

え?

急に本当に悲しそうに言う諒

思わずドキッとしてしまう




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