私と彼
信号待ちをしていた諒の視線が横断歩道の向こうを向いている

視線の先にいるのは…彼女だった

小柄でストレートの髪の似合う彼女は、友達と仲良く話しながら信号待ちをしていた

信号が青になる

気付かないで…!

こんな至近距離じゃ無理なのは分かってるのに望まずにはいられない

しかし望みは叶うことはなく…

「諒!」




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