私と彼
そこにいたのは…諒だった

久しぶりに見た諒は、明るめの茶色に染めた髪を無造作に流し、制服をほどよく着くずしていて…

私の記憶の中に残る幼い諒の面影が感じられないくらい大人びた表情をしていた

ドキッ

それは一瞬の間だったのだと思う

でも私にはもっと、すごく長い時間に感じられるくらい…

見とれてしまっていた




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