memories
~先輩と私~
「な、なんですか?」
驚きのあまりさっきと
全くおんなじ反応をして
しまった私。
ああ最悪。
穴があったら入りたい。
「あのさっ、女子の
Tシャツ見してよ~♪」
「…あ、いいですよ」
うっわ~…
可愛げなっ!!
そんなつもりないのに私は
目も合わせず、投げるかの
ようにTシャツを渡した。
「ありがとっ♪」
団長は満足そうに私の
Tシャツを観察しながら、
何を思ったのか中の
タグを真剣に見つめ、
ぶつぶつ何かを
言っていた。
「み…?みや…?
ん?…か?かか?…」
「…何言ってるんですか?」
私が耐えかねて聞くと
団長は待ってました!
とゆうような顔で
「おおっ、タグに
名前書いてあるじゃん?
なんてゆうのかな~
って思って♪」
って。
いや、これはちょっと
反則でしょ。
普通に名前聞けよ!と。
可愛すぎるじゃん。
てか、私の名前を
知りたいのか
…と。
…まあそれ以前に
Tシャツのタグを見られる
なんて予想してなかったから
雑に名前を書いてたせいで
読めないとゆう
悲劇だよね…。
「あ、結花でっ…!ふ」
はあ~い、痛い子~♪
噛みましたけど!
見事に緊張のあまり
舌噛みましたけど!
団長は鈍いのか、気づかず
「結花ってゆうんだ~
へぇ~」
とか一人で納得してるし!
てかさりげなく名前
呼びすてとかされて若干
そこら辺気にしてる
自分がいたりして。