続†素顔の先輩と甘い休息
「鍵をかけておけば、大丈夫だよ。それに、時々帰ってもいいからさ…。」
う〜ん……
だ…大丈夫かなぁ…?
考え込む私の後頭部に匠先輩は手を滑り込ませると、包むように、優しく抱きしめた。
「えっ…匠先輩??」
慌てる私の背中に、先輩はもう片方の手を回す。
「…一人でいるよりも、二人の方が夜も寂しくねぇだろ?」
少し低い声で囁かれた言葉に、私は胸がキュッとなった。
匠先輩…
前に私が話したこと…覚えてたんだ……