続†素顔の先輩と甘い休息

「ご…ごめんなさいっ…!私…食事の前から、そんなことを聞いてしまって…。」


「謝んなよ。それに、今…目の前には翠央がいるんだから、“寂しい”とか、“一人になりたい”とか…そんなこと微塵も感じねぇよ…。」


頬杖をついていた先輩は、微笑む。


「お前と一緒に居たい…。それしか……いや、そうとしか思えねぇな…。」



ドキン……


太ももの上に手をのせたまま、鼓動にあわせて手が小刻みに震える。


先輩に見つめられたまま、石のように固まってしまった。



< 141 / 501 >

この作品をシェア

pagetop