続†素顔の先輩と甘い休息
約二日分の欲求心
「ごめんね、翠央ちゃん。つい思いっきり走って来ちゃったけど…大丈夫?」
「は……は…い。なんとか……」
私は、息を切らしながら答えた。
留羽先輩、走るの速いよぉ…。
大きく荒い呼吸をしていると、留羽先輩は持っていたカバンを私に手渡した。
「じゃあ俺の役目は、ここまでってことで!」
「え?匠先輩には会って行かないんですか…?」
すぐに帰ろうとする先輩を咄嗟に呼び止めた。
ちょっと一人で部屋に入って行くのは緊張するんだよなぁ…。
昨日、会ってないから尚更…。