続†素顔の先輩と甘い休息

「俺……まさか一人になる日がこんなに早く来るなんて思ってなくて…、施設に入ったばかりの頃は泣いたり…俯いてばかりだった。」


そうだよね……。
大切な人を失うことは…とてもとても辛いことだと思う。


きっと、私が思っている以上に…


計り知れないほどの悲しみが心を貫いていくんだろうな……。


「なかなか施設にも馴染めなくて…よく抜け出して外に出てたな…。星空が見たくて…。」


「星空……?」


私は、声を震わせながら言葉を繰り返した。



< 162 / 501 >

この作品をシェア

pagetop