続†素顔の先輩と甘い休息
「母さんが、死んでしまう少し前に言ってたんだ…。“もし…お母さんがいなくなってしまっても…星になって、あなたを見守っているからね…。”って…。だから俯くのは…やめて、星を…探しに出たんだ…。」



私は……その姿を想像して…胸が苦しくなった。



きっと……一生懸命、空を見上げて…星を探していたんだよね…。



「たくさん星が輝いていて、どこにいるんだろう…?って必死に探した…。きっと、あのキラキラ輝いている星から父さんも母さんも見守ってくれているんだ…って、勝手に星を決めて…見つめていたな…。」


匠先輩の言葉に……

じわじわと…
私の目頭が熱くなっていくのを感じた。



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