続†素顔の先輩と甘い休息
「そんなある日…寒い冬の夜……近くの空き地で星空見てたら…優しそうな男の人が近付いて来て…“今日は…星がよく見える夜だね…。”そう言って、しばらく俺と一緒に星を見てくれたんだ…。それが…相沢 修吾(アイザワ シュウゴ)。俺を引き取って今まで温かく育ててくれた父さんとの初めての出会いだった…。」
星空の下で…
理事長さんと出会って…
今ここに匠先輩がいるんだ…。
「引き取ってもらった後…最初は、“相沢さん”としか呼べなかったんだけど、父さんも母さんも、俺のこと…どんな時もすごく大切にしてくれていて…次第に俺の心も解き放たれていった…。そして、高校生になった春に…初めて二人のことを“父さん”“母さん”って呼べたんだ…。」
先輩はギュッと私を抱きしめる力を強める。