続†素顔の先輩と甘い休息
匠先輩の過去…
色々なことがあったんだ…。
ポタッ……
写真立てに水滴が落ちる。
えっ…
私……涙が……
止めたくても、次々と零れて写真立てを濡らしていく。
「翠央…?お前…泣いて……」
匠先輩は、写真立てに零れ落ちる滴に気付いて、後ろから回していた手を離す。
「だ…大丈夫ですっ…!す…すいません…。」
必死に涙を拭きながら、先輩からもっと離れようとすると、腕を引っ張られて再び抱きしめられた。