続†素顔の先輩と甘い休息
その時……
「匠様、どうされたんですか…?」
この声って……
パッと振り向くと、片桐さんが来ていた。
「ちょっと気になることがあったんだ……。な?翠央。」
顔を覗き込まれた私は心臓が思いっきり飛び跳ねる。
そっ……そんな意地悪っぽい笑み、浮かべないで欲しいよぉ…。
「あっ…あの…片桐さんも来てくれたので、そろそろ行ってきます…。」
「…行くって…どこに?」
「た……」
そう言いかけて、私は口を直ぐに閉じた。