続†素顔の先輩と甘い休息
「わ…分かりました…。」
私はガチガチの声で答えた。
今日は、たくさん人も来てるし、勝手にどこか行ったりして迷子にでもなったら、先輩に迷惑かけちゃうもんね…。
ずっと先輩の傍に居なくちゃ…!
「まあ、俺が翠央を離すわけねぇけどな…。」
指を絡めるようにして、しっかりと私の手を握る先輩はフッと笑みを零す。
私……緊張が手にまで伝わって微かに震えてるよぉ…。
「翠央…ひょっとして、緊張してる?」
微かな手の震えに気付いた先輩が、私の顔を覗き込むようにして見つめた。