続†素顔の先輩と甘い休息
えっ……
怒ってないの…?
匠先輩はニッと笑うと、空いている手で、俯く私の顎を持ち上げた。
「あのっ……匠先輩!?」
ここ……水族館なんですよ!?
ま…周りにも人がいっぱいし……。
「翠央だけを……ずっと見ていたくなる…。」
何だか時間が止まっているような心地…。
先輩の瞳は、しっかり私の瞳を捉えて離さなくて…
そのまま近付いてくる顔にドキドキしながら、
僅かに触れた先輩の唇に、私の体温は沸騰寸前の状態だった。