続†素顔の先輩と甘い休息
ひゃあ〜!!
めちゃくちゃ言葉につかえちゃったよぉ〜!!
最後なんて息が続かなくて、変な場所で言葉をきっちゃったし……。
頭では、ちゃんと言おうって思って言ったはずなのに、声に出すとダメだぁ…。
今にも飛び出そうなくらいバクバクしている心臓の影響で、ケースを持つ手も小さく震える。
「俺の誕生日……、翠央に教えたっけ…?」
ふと先輩を見ると、先輩は少し首を傾げながら驚いているみたいだった。
驚くのは当たり前…だよね…。
私だって本来なら知らなかったんだもん…、匠先輩の誕生日が今日だってこと…。