続†素顔の先輩と甘い休息
顔を近付けた先輩は、おでこを私のおでこに、くっ付けた。
「初めて名前だけで…呼んでくれたな…。」
サラサラと前髪がなびく奥から見える瞳は、すごく穏やかで優しい…。
名前……
“匠先輩を好き”って私が気付く前から、先輩に呼んでほしいって言われてた…。
いつも照れちゃって、付き合うことになった後も言えないでいたけど…
先輩の誕生日だし、初めてのデートだから……
思いきって言ってみたんだ…。