続†素顔の先輩と甘い休息
とりあえず…もう一度だけ話そうかな…。
「それじゃあ……最後の一回だからね…。」
一応、強調して言うと、智依は“ありがとう!”と嬉しそうに笑った。
「えっと……それじゃあ、アルバイトをすることになった経緯から…だっけ?」
私が話そうとした時……、ガラッと勢いよく教室の扉が開いた。
『ねぇっ!すごいよ!!来週の校内新聞の一面、臣(シン)君なんだって!』
女の子の興奮気味の声に、教室にいた生徒の視線が一気に扉の方へと注がれた。