続†素顔の先輩と甘い休息

進路


匠先輩…まだ来ていませんように…!


頭の中で祈りながら、ガチャッと部屋の鍵を開けた。






「翠央、遅ぇよ。」


入った瞬間、聞こえてきた声にビクッと肩が上がる。

ひゃあ〜!!
匠先輩、既に来てるよぉ…。


お祈りしても、やっぱりダメ……だよね…。


「早く…こっちおいで?」

本棚近くの勉強用の机のところで座っている匠先輩に手招きされて、私は小走りで近付いた。



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